結婚とかなんとか

普通の結婚式なんかいやだ、などと思っていたが、だからといって独創的なアイデアがあるわけでもなく、結局はありがちな結婚式になってしまいそうな色合いが強くなってきた。
それはそれであきらめることはできるが、問題は患者である。自分が死ぬか、さもなくば両親をSATSUGAIするかの瀬戸際にいた人間が、はたして晴れの舞台とやらで両親をどのように扱うべきなのか。同時に、事情を知らない人がうかつなことを言って導火線に点火するような事態にならなければよいのだが。
怖いから、自分としては二人だけで神社に行ってパンパンと手を合わせて終了、披露宴はやらない、という道筋も考えていたが、なんと患者は披露宴に乗り気だったりするので、じゃあやるのか、めんどくせえなあ、俺は怖いのはいやだよ、と思いながらも会場選びを始めたのであった。
第一条件は料理が美味しいこと。これは患者が強くこだわっている。次に北九州近辺であること。遠いと同僚が困るから。