原発は自殺に使えるか
鬱病の友人から質問を受けた。
「地震で原発が壊れたら(楽に)死ねるかなぁ」
なんて不謹慎な!と思う方も多いかもしれない。でも許してやってください。鬱病ってのはこういう病気なんです。来る日も来る日も死ぬことばっかり考えちゃったりするんです。
では、質問に答えます。結論から言えば、楽な死に方はできません。
もしかして、「爆発で一瞬で死ねるのでは」と思っているかもしれないので、先に書いておきたいことがあります。原子力で爆発というと、原爆のような「半径数キロが粉微塵に」みたいなイメージを思い浮かべるかもしれませんが、原発の場合はそうならない可能性が高いです。一瞬で大量のエネルギーを放出する原爆と、徐々にエネルギーを取り出す原発とでは、設計が大きく違うのです。もちろん、原子炉のすぐ近くにいれば、高熱の爆風を浴びて一瞬で死ぬかもしれません。でも、一般人が簡単に入れる場所ではないので、現実味は低いです。まして、爆発を望むような人を入れてくれるとは思えません。
というわけで、爆風で一瞬で死ぬという線はナシ。
ここまで書いて時間が来てしまった。本当は放射能の被害について書こうと思ったんだけど。
というわけで、質問者は以下の参考文献を読んでね。
- 東海大地震で浜岡原発は大爆発 死の灰が関東を襲う
- http://ja.wikipedia.org/wiki/チェルノブイリ原子力発電所 ←URLに日本語が入っているせいでリンクできない、コピペで行くべし
- 原発と原爆の関係
- チェルノブイリ支援運動・九州
- 原発事故と原発政策
最後にひとつだけ。
1986年のチェルノブイリの事故の被害は、今なお続いている。日本では終わったことのように思っている人は多いだろうけど、現地では終わることのない問題なんだよ。