諸行無常とは言うものの

友達と、一つの時代が終わったことを確認しあった日であった。
「あの頃のあの人はもういない、っていうかさあ」
「歌謡曲かよ」
時に冗談交じりに、でも、冗談にだって本気のエッセンスが詰まっている。
切なかった。
こんな日が来るとは夢にも思わなかった。
全員がうつむいてしんみりしてしまった。
僕らはきっと感謝の気持ちは忘れないであろう、しかし今日は、思い出が美化されるのは現実が目をそらしたい物である証拠のように思えてならない。
でも心配は要らない。乗り越えられる確信は持てたから。
僕らは僕らに出来ることをやるより他にない。
今までありがとうございました。