母が還暦を迎えた

祝い事は苦手だ。
苦手なので避けていたのだが、今回ばかりは母にメールを書いた。
書こうとしたら、やはり大変なことになった。
頭の中を60年分の膨大な映像が駆けめぐった。
移り変わる景色。悲喜こもごも。
見たことなど無いはずなのに、伝え聞いた断片的な情報から映像が再現されてゆく。
感動、そして感謝。
涙があふれ出て止まらなかった。
だから祝い事は苦手だ。
でも、嫌いじゃないんだ、と感じた。