怒り

ここ数日は再び彼女の中で自己分析が進んでいる様子。
一番の収穫は、「自分の中に激しい怒りがあることに初めて気がついた」ということであり、この気づきは近年で最も大きな進歩であると思う。しかもその原因が「押し殺し続けた感情の反動」であることまで把握できていた。
自らを死に追いやるほどの激しい怒り。それでも彼女は生きる道を選んだ。そのためには、激しい怒りを「無かったこと」にしなければならない。それが解離性障害を引き起こしたのだとすればつじつまが合う。彼女も知らなかった彼女の怒りを何年も見てきた僕にはこれ以上の回答はない。