お届けするのは地球の未来、お支払いは月々千円

人々の意識というものについて考えさせられる記事があった。


低炭素社会の実現には9割が賛同したが、そのために月千円以上の家計負担を容認する人は3割に満たなかった。

まず低炭素社会って何だよ。たぶん「二酸化炭素を減らそう」という意味なんだろうけれど、炭素なんて日用品にも食料にも人体にもどっさり入っているのを知らない人が作った言葉なんだろう。あー、「ウランは炭素じゃないから低炭素社会を実現できます」と言いたいのかな。
それはそれでツッコミどころなのだが、本題は次。
低炭素社会の実現」を「地球環境の保護」と言い換えてみる。すると、「7割の人間が地球環境保護のための月千円以上の家計負担を拒否する」という言い方ができると思う。
それはそれでかまわない。家庭の事情は人それぞれだろう。だが、一つだけ気になることがある。この7割の人々が生命保険に入っているのか否か。温暖化防止のための出費も、生命保険も、「次の世代のために準備するもの」という点では一緒だ。もし生命保険に加入しているのだとしたら、月々の支払いは最低でも数千円のはず。それは払うのに?

参考文献
kakaku.com 保険

「保険はあとでお金が返ってくる」と言われるかもしれない。
確かに、あとでお金をもらえる。満期になった場合と、自分が死んじゃった場合。
ただ、掛け捨てならばお金は帰ってこない。
お金が帰ってくるプランであっても、保険会社が倒産したら帰ってこない。
それだけじゃない。保険会社が倒産しなくても帰ってこないことがある。

参考文献
Yahoo!ニュース 保険金不払い問題

それでも?


残された家族に一千万円を与えるのも悪くない。
しかし、生きている自分が家族と共に美しい風景を見に行くのも悪くないんじゃないのか。そしてそれは美しい風景が残っていてこそ可能だ。