夏風邪

ひどい目に遭ってる真っ最中。会社を休んで看病している。
夏風邪で苦しんでいるのは患者本人だが、そのとばっちりでこちらも苦しめられる。頭痛とか、声が出ないとか、食べ物の味が分からないとか、思うように体が動かないこととか、眠れないとか、あらゆることがトラウマのトリガーになるので、泥沼になるのは間違いないのだが、覚悟していても怖いものは怖い。
一番怖かったのは、夜中にチキチキという音がしたので目が覚めたら、眠れないことでストレスが頂点に達した患者さんがカッターで手首を切ろうとしていたこと。死ぬために切るんじゃなくて、切るとすっきりするし、痛みがあるうちは精神を正常に保てるんだって。幸いにして(?)カッターの切れ味が悪くて切れなかったようだ。
僕自身が潰れないために、患者の母親に電話をかけた。
「こんばんは」
「(不安そうに)どしたの?また悪いの……?」
「すいません、ちょっと、ひとつだけ。娘さんが死んだら困りますよね?」
「困る……」
「ありがとうございます。その一言でがんばれます」
あくまで冷静に話したつもりだが、声に怒りがこもっていたかもしれない。分かりやすいほどに。
虐待の結果ってすごいわー。俺まで寿命が縮みそう。
どんなことをすればこんな子に育つのか知りたい人は、この本を読んでね。

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毒になる親

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楽天だと帯付きの写真なので、「子供は一生苦しむ」と書いてあるのが見えると思う。本当にその通り。