荒れたのでコメントを削除したという

池田信夫氏によるEconomist誌の記事の紹介

コメント欄が荒れたのでごっそり削除したとのこと。残されたコメントは穏便で思慮深い物が多い。
記事の内容は、Economist誌の記事を元に池田信夫氏が持論を少々付け加えたもののようです。曰く、

  • 地球温暖化は「非問題」だと思うが、石油の枯渇は必ず起こる。
  • 原子炉事故で死ぬ確率は隕石に当たって死ぬ確率より低い。
  • 放射性廃棄物は)地球上に安全に廃棄できる場所はいくらでもある。

この内容では荒れるのもうなずける。ネットイナゴがわきやすい論調だ。

地球温暖化は「非問題」だと思うが、石油の枯渇は必ず起こる。

その「非問題」という言葉には何か深い意味が込められているのかもしれないが、多くの人間にはそれを読み取る能力がない。別記事でかまわないので、込められた意味を解説していただきたい。

原子炉事故で死ぬ確率は隕石に当たって死ぬ確率より低い。

本当に低いんですかね。
確率を計算する方法が分からないので、数での比較になりますが、人類が原子力発電を始た時点から数えて、隕石に当たって死んだ人間よりも原子炉事故で死んだ人間の方が多いんじゃないですか?
ちょっと検索したら、確率を論じている文書を見つけました。電力会社等の公式な発表では炉・年当り10のマイナス6乗程度で、これは「自分が交通事故に遭う可能性を考える人は、原発事故を心配するのも当然」というくらいの確率らしいです。

放射性廃棄物は)地球上に安全に廃棄できる場所はいくらでもある。

この発言は一番問題じゃないかなあ。Economist誌に書かれていたことなのか、池田信夫氏の持論なのか分かりませんけど。
産業廃棄物の最終処分だって目も当てられない状態なのにねえ。


それと。
経済学者でいらっしゃるのなら、原発事故による経済への影響について論じていただければ幸いです。電力不足による工場やオフィスの停止、交通機関の停止、日本の国際的信用度の低下、円への影響、株価の動き、被災者たちによる訴訟などなど、大学の授業で扱っても面白いかと思います。