AKIRA(劇場版)

友達と今更のように「AKIRAすげー」という会話をする。
AKIRAは未だに熱狂的なファンが多くいるようだが、その人の家では、今でも「家に帰ったら母がAKIRAを見ていた」とか、「姉さんが金田のバイクについて熱く語る」とか、「姉さんの息子(小学生)がAKIRAを見たいとせがむ」など、AKIRAが日常の中に溶け込んでいるらしい。(それ以外にもパタリロガンダム銀河英雄伝説も溶け込んでいるようだが)
そんな中、ネット上のどこかだと思うが「AKIRAは意味不明でわからん」みたいなことを言われたとか。相手は20代だという。まあ見てきた物が違えば理解できないのはよくあること。どちらかといえば難しめの話だし。ただ、基本的な流れすら押さえられなかったのだとすれば、さすがに問題かもね。20代としては。
ここで劇場版AKIRAの基本的な流れをおさらいしておきたい。巨大すぎる力は危ないので封印した。それをほじくり返して危ない目に遭ったのでまた封印した。以上。せめてこれだけでも解っていればいい。次に解っておきたいことは、鉄雄を通して描かれる人間の心の弱さ。大半の人はここまで解っていればいい。政治とか軍隊とかメカとか超能力についてはそのあとでいいし、別に解らなくても普段の生活に支障はない。作画枚数とか予算とかはさらに後でいい。
そこで思ったのだが、上で言うところの基本中の基本がつかめなかった人は、ラピュタで宮崎監督が伝えたかったことも伝わっていないかもしれない。これはちょっとやばいかも。でも世の中ってそんな物なのかも。