制限付きアカウントの憂鬱

 Windows Vista が発売されてもうすぐ半年となるが、これは Windows XP での話。
 制限付きアカウントには、何かと不都合がつきまとう。セキュリティのことを考えたら、制限付きアカウントを常用し、管理者アカウントは滅多に使わないほうがよいのだが、制限付きアカウントでは満足に動作しないソフトが多かったため、多くの人が管理者アカウントを常用しているはずだ。*1
 さて、今日もまた制限付きアカウントにまつわる問題が発生した。画像表示ソフトのIrfanViewで一括変換がうまくいかない。試行錯誤の結果、管理者アカウントでログインしてC:\Program Files\IrfanView\i_view32.iniのプロパティを開き、usersのアクセス許可のうち「変更」を許可したら動くようになった。Program Files内に設定ファイルを置くソフトでは似たような問題が起こるが、多くは似たような方法で解決できる。
 さて、ここまでは Windows XP での話。Windows Vista ではアカウントの管理方法が変わったらしいので、上記のような問題が起こるかどうかは定かではない。それに付け加え、.NETフレームワークなどの新たなるプログラミング環境が普及し、旧態依然たるソフトウェア作成方法は忘れ去られていくだろうから、このような問題は減少の一途をたどるだろうが、古いソフトを捨てられないこともある。もしこの手の問題に引っかかったときには、この記事を思い出していただければ幸いである。

*1:「管理者アカウントって何?」とか「そもそもアカウントって何?」という人は、ほぼ間違いなく管理者アカウントをを使っていると思う。その前に、OSのマルチユーザーという概念すら浸透していないように思える。