いつもの流血沙汰

風呂から出たら、部屋中に血痕が。
赤い点の散らばったシーツの上で、患者さんが布団をかぶって寝ていた。
ファッションセンスについて口論になったのが直接の原因だろう。
今日はそこそこ良い日だったんだけどなぁ。
布団をめくったら、左手の甲に切り傷がいくつもできていた。さらに布団をめくったら、左腕を靴下できつく縛っていた。切った後に一通り消毒はしてあるようだ。
目が覚めて痛がったので、なだめようとしたが、拒否された。ふてくされているわけではなく、自立心の強さの現れである。人の時間を奪うことを良しとしないのだ。
そしていつものように証拠写真を撮った。