バシバシバシッと音がして目が覚める。
患者さんが自分を殴っていたので、あわてて止めた。
夢と現実が交錯している。質問に答えているうちにだんだん現実に戻ってくる。相変わらず発狂しているとしか思えない内容だったが、回数は減っているし、回復も早い。
本人も「これでも楽なほう」と言っている。それと同時に、自分の傷の多さが莫大な量であることの自覚が出始めている。よく生きてたものだ。