パソコン整備士

いつのまにかコンピュータの新しい資格ができている。その名もパソコン整備士。内閣府認証だそうだが、これは国家資格とは違うのだろうか。その名もパソコン整備士協会というNPOが取り仕切っているようだ。

制度

1級から3級まであり、1級はパソコン整備士、2級はパソコン整備副士、3級はパソコン診断士という名前が付いている。2級くらいなら今の自分の実力で合格できそうだ。しかし、飛び級は認められておらず、必ず3級から受験しなくてはならない。そのたびに受験費用が発生するとのこと。

3級を取得するための費用

ここがちょっと問題。

受験用テキスト(3級用)
3010円
検定料(3級)
5000円
入会金(活動会員)
2000円
年会費(活動会員)
5000円
IDライセンスカード、認定証及び整備士手帳の発行費用
3000円

あわせて18010円もかかる。さらに年会費として5000円を払い続けることになる。
しかもこれは最低金額であり、1級は検定料が10000円もする。
その他の費用を調べてみた。

受験用テキスト(2級用)
4010円
検定料(2級)
5000円
受験用テキスト(1級用)
6510円
検定料(1級)
10000円
入会金(個人正会員)
2000円
年会費(個人正会員)
5000円
入会金(個人賛助会員)
2000円
年会費(個人賛助会員)
5000円
入会金(法人・団体賛助会員)
2000円
年会費(法人・団体賛助会員)
5000円

すでに歴史が長く認知度や信用度が高い情報処理技術者試験のほうが級を問わず受験手数料5100円のみで取得でき、年会費がかからないことを考えると、高すぎはしないか。
会員は開業相談に乗ってもらえたり、仕事を斡旋してもらえるそうだが・・・。

疑問

某所でパソコン整備士3級のライセンス証を見せてもらったのだが、表面に有効期限が書いてあった。期限は3年。しかし、公式サイトに載っている現在のライセンス証には有効期限が書いていないし、有効期限について記述された文章も見当たらなかった。有効期限はなくなったの?
もしライセンス証に有効期限があるとしたら、3年ごとに更新しなくてはならないわけだが、そのつど更新料を取られたりするのだろうか。そこに一抹の不安を覚える。

不安材料

Webサイトは一見するとまともだが、よく調べると非常に素人くさいつくりをしている。いまどき文字コード指定がx-sjisってどうよ。フレームの指定方法もおかしいし。FAQも物足りないし。新しい組織だからノウハウがないってのも分かるんだけど、でもさ、パソコンのプロフェッショナルとして信頼されるための制度なわけでしょ?
ドメイン名についても思うんだけど、日本国の内閣府認証なんだし、会費もたくさん集めているだろうから、orgじゃなくてor.jpでも取ったほうが良くないですか?
あと、理事長さんの顔写真が載っているんだけど、言っちゃ悪いけど技術屋の顔じゃないんだよねぇ。商売人か政治家の顔なんだよねぇ。
あんまし書くと名誉毀損で訴えられるかな。もう書いちゃったから手遅れかな。

総括

というわけで、えー、その、あえて濁した言い方をするならば、id:tomonyaが食らい付いてきそうなネタは出揃ったかな。」というところでしょうか。