ぽんこつ猫の母と電話

事前情報の通り、家族の心が一つにまとまっていなかった。これでは治る物も治らない。
受話器の向こうで「切れ、切れ、家族の問題に他人を入れるな」と父親が言っているのが聞こえた。
失礼な話だ。こんなに長い付き合いを他人と呼ぶのか。
母親は母親で「ご迷惑をお掛けするわけにはいきません」が基本。
迷惑なんて今更だから、被害が拡大する前に頼って欲しかったのに。
でも、何もしないよりはましだ。事態はそんなに簡単に変わるもんじゃない。小さな積み重ねが忘れた頃にじわじわと効いてくるもんだ。


次の一手
ぽんこつ猫に2冊ほど本を読んでもらおう。その本をご両親にも読んでもらおう。
両親とも未だに鬱病の本を一冊も読んでいないらしい。息子に経済的自立を求める気持ちは分かるが、その前にやることがあるというのに。


僕の心構え。
事態の好転を期待しない。