10年ぶりくらい?

 昨日、北海道から友達が来た。午後7時ごろに折尾駅で待ち合わせをして、ドライブがてら3時間ほど話した後、小倉のホテルに送り届けた。
 この人と顔を合わせるのは10年ぶりくらいだろうか。前回はこちらが小樽まで出向いていって、ボーイスカウトの施設を借りて寝泊りしたように覚えている。あの頃は皆、ゲームと音楽が好きな青少年だった。10年も会っていないから待ち合わせ場所で顔が分からなかったらどうしようと思ったが、心配するまでもなかった。互いに昔よりも精悍になったと思う。老けるにしても良い老け方だと思う。
 スケジュールを見せてもらったが、旅程の大半は青春18きっぷで済ませるようだ。ぎっちり詰まった予定の中、17、18、19の3日間だけは簡素に「1日目」「2日目」「3日目」と書かれていた。いわゆる夏の陣である。そういう趣味の人だ。
 現実で距離が遠いだけでなく(なにしろ北海道と九州である)、ネットでも疎遠になっていたので、近況を色々と聞かせてもらった。長旅ができるのは現在無職だからだそうで、会社は体を壊す前にやめたという。短期黒字を出すための無茶な受注、月200時間の残業、次々に辞めていく従業員など、事情を色々と聞かせてもらった。ちなみにIT業界ではない。本当にあるんだなぁこんな会社。
 あまり観光らしい観光ができなさそうなスケジュールなので、門司港レトロ地区と関門海峡を見に行った。ちゃんぽんを食べたことがあるかと聞き、ないと答えられたので、どこかちゃんぽんの店にでも行こうかと思ったが、そもそも自分が地元民ではないので、リンガーハットくらいしか思いつかない。かくしてリンガーハットで食事をしながら古いアニメの話に花が咲く。そして伊集院光のso-ma-toというCDを持っているあたり、この人も筋金入りである。そんな彼から「こんなに筋金入りとは思わなかった」と評されるうちの患者。天晴れ。
 彼の旅はあと2日ほど続く。予定通りなら今頃は新居浜にいるはずだ。また来る機会があれば今度は地元のうまいものを食べよう。何がうまいのかは勉強しておくね。