「ポケモンの哲学」で世界を説得せよ! 日本のいうことは何でも通る時代が来た

 僕はこれから日本ブームが起こると思っている。「日本のことなら何でもありがたい、何でも尊い、日本は世界を救ってくださる」という本が、必ず欧米で出るはずだ。

 ポケモンの哲学の半分はキリスト教と同じだけど、半分は違うんだよ。これをあんたらの子どもたちはもう全部身につけたぞ。ポケモンの精神は子どもたちにはもう浸透済みだ。ウソだと思ったらうちに帰って子どもに聞いてみてくれと、いえばいい。

 アメリカ人が作ると、悪を退治して、しまいには皆殺しだ。日本は手をとってお互いにわかり合うというオチになる。

 「日本は1年間にアニメの映画でも2000〜3000本くらい作っている。だから何でもあるのだ。上品なものも、ほのぼのとしたものも、暴力もセックスも、日本には全部そろっている。その中からあなた方がセックスと暴力ばかり買って帰るのですよ。あなたたちのほうが偏っているんだ。日本のアニメを全部見てから決めなさい」

 日本はもっと「こういい返せ」というテキストブックをたくさんつくるといいのかもしれない。歴史的事実にしたがって論理的に論破していく合理的な世界と、ポケモンの哲学からアプローチする世界。つまり「理」と「情」との両方から組み立ててるのがいいのではないかと今は思っている。