親戚の結婚式だそうで

元旦。一晩目を離したら・・・

今日は患者が実家に帰っている。親戚の結婚式に出席するため。
晦日に実家に帰ったときは、祖父の「なさけない」の一言でスイッチが入り、両腕と顔を爪で傷だらけにしたが、今回は大丈夫だろうか。父や祖父にデリカシーのない事を言われ、発狂してドレスを引き裂いたりしないだろうか。壁に頭を打ち付けて額から血を流したりしないだろうか。
彼女の様態は急激に良くなっている。相変わらず腕や顔に傷が増えたりするが、3年にわたるケアで真人間に近づいてきた。
思うに、こういう状態を「発狂している」と言うのではないだろうか。自分の体重の倍はありそうな人間と自分を比較し「自分はもっと太っている」と言うような人間を正気と呼べるだろうか。理由なく殴られたことについて「私が悪い」と本気で思うような人間を正気と呼べるだろうか。これを「頭が悪い」の一言で片付けてきた親、「幼稚」の一言で見過ごしてきた教師陣には、ほとほとあきれ果てる。子どもが自分の髪の毛を引き抜くのをやめないのは、幼稚な遊びなどではなく、子どもが発する危険信号だというのに。そう書いてある育児書もあるというのに。