事実は小説よりも奇なり

医学や科学が発達していなかった昔、理解不能は現象や病気は「悪霊のしわざ」などと言われ、僧侶、神主、シャーマン、エクソシストといった、特殊能力を持つ人々が対処してきた。お払いのための準備を周到に行い、何時間、それで済まなければ何日にも渡る儀式を執り行った。儀式の間、対象者は苦しみ続ける。高熱を発したり、頭痛を訴えたり、暴れたりする。
陰陽師」か、はたまた「エクソシスト」か。彼女の苦しむ様を見ていると、そんな映画や小説のワンシーンのようだ。
なお、知り合いの宮司に言わせれば、映画「エクソシスト」のグロい描写について、「んなわけあるかい。人間はあくまで人間だ。その制約を超えることはない」とのこと。神主はエクソシストでもあるが、そんなプロの目から見れば、映画なんてツッコミどころ満載なのだろう。
まあ、フィクションなんてそんなもんだ。僕も、目の前の惨状を見つめながらそう思う。
これだけドラマティックな展開を毎日見ていたら、テレビドラマなんか見る気も起こらない。役者の大根ぶりに興ざめしてテレビを消すだろう。