パラダイムシフト

パラダイム固執する人は、困難に陥ったとき、パラダイムを強化することで困難を乗り切ろうとする。
たとえば、こんな人がいる。
「つらいのはがんばりが足りないからだ。もっとがんばらなきゃ。」
こういう場合、「がんばるということそのものがつらさの原因」だったりする事例を、何度も見てきた。
カウンセラーには「癒しの担い手」という側面があるが、それはあくまで仕事の一部であって、事態の改善のためには「提案」を持ち掛けないことには何も進まない。
しかしそれを受け入れてもらうためには、周囲の環境の改善や、メンタル的なトレーニングなど、いくつかのハードルを越えなくてはいけない。
そしてそれには時間がかかる。
それゆえに対処療法的な処方をしてらっしゃる先生方も多いと思う。僕も例外ではない。
理想と現実のギャップで苦しむのはカウンセラーとて同じ。
ゆえに、ともにパラダイムシフトを体験できたときはうれしい。